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なぜ小柄ファッションブランドを立ち上げたのか
Brand Story
小柄な男性のためのXSサイズ専門メンズブランド「RetroPics.(レトロピクス)」です。
『小柄な男性にファッションの喜びを』をミッションに、日本発の小柄・低身長な男性のためのメンズブランドです。
おかげさまで2009年から始まり、10年以上続くメンズブランドとなりました。
購入者の9割以上がリピーターの方々だということもあり、地道にお客様と一緒にここまで歩んできて、レディースでも子供服でもない『感動のフィット感』を味わえる正真正銘のメンズXSブランドにたどり着きました。
今回の記事では、創業者のブランド立ち上げストーリーをご紹介致します。
はじめまして!
小柄・低身長な男性のための小さいサイズ・XSサイズ専門ブランド「RetroPics.(レトロピクス)」を創業した、鎌田敏夫と申します!
1983年7月12日生まれ
164cm 52kg
このページでは僕自身についてお話しさせていただきます。
小柄男性なりにオシャレをしてた?日々
僕は昔から小柄な男性でした。
高校2年で女の子にフラれてから、オシャレに気を使うようになりました。
雑誌を読みあさり原宿のメンズブランドに足を運んでは、店員さんにすすめられるがままに買い物を(笑)
しかし周りから「オシャレだね」と言われたことは一度も!ありませんでした・・・
メンズブランドの店員さんにコーディネートしてもらったにもかかわらず、です(涙)
低身長メンズはオシャレになれない?
ある日、気づいたのです。
自分にはファッションのセンスがないんだ、と。
高校を卒業してからいろんな世間の荒波にもまれるうちに 、自分が小柄であるがゆえ女性からの評価は低く 、いくら雑誌を参考にしようが、ブランドの高い服を買おうが、小柄でセンスがなければオシャレにはなれずモテないことにも気づきます。
ダサい小柄なボクがファッションブランドの店員へ
20歳の時です。
いろいろあって無職になった僕に、行きつけの地元のショップの店長さんが声をかけてくれました。
ファッションセンスがなく小柄な僕に
「ショップ店員をやらないか?」と。
そのお店に結構通っていたので、というのが大きかったと思います。多少なりとも興味がある世界だったので働かせていただくことにしました。
店長の上司に社長がいたのですが初対面の日、社長の僕に対する第一印象は
「なにコイツ」
だったそうです(笑
それほどダサかったんでしょう。
ショップ店員という仕事は全てが手探りでした。
お客さんにコーディネートの合わせ方を聞かれても答えられなかったのです。
オシャレな人の共通点を小柄男性に当てはめました
しばらくお店で働き、お客さんと話をするうちに確信しました。
僕よりオシャレな人はいっぱいいて、そういう人が自分の働いているお店で服を買っている。
ということは、僕がダサいのはアイテムがダサいからではなく、僕自身のセンスに問題があるんだと。
オシャレとはなんだろう?
そこに気付いてから必死に考えました。
そこで来店される“オシャレだな〜”と思う人の共通点を見つけ出し、他のお客さんに接客がてら提案&実験したのです。
- 足が長い
- 背が高い
- スリム
- 髪形がカッコいい
- 大人っぽい
- サイズにうるさい
- 質の良いものばかり選ぶ
- 遊び好き
- スタイリングが決まっている
オシャレさんの研究しているうちに、お客さんから「どうしたらオシャレになれる?」という質問に答えられるようになっていきました。
特に身長が高い人に関しては、太った人だったり細い人だったり、さまざまな体型や好みなどの違いがあっても 、お客さんの納得のいくオシャレを提案できるようになっていきました。
しかし。
自分自身、つまり小柄・低身長な男性をオシャレに見せる術はまだ確立していなかったのです。
僕はこのオシャレな人の共通点を小柄な自分に落とし込む作業に入りました。
小柄な自分に合うサイズこそカッコいい。
でも、Sサイズ以下のサイズの服はお店に置いていませんでした。
オシャレな男性は、サイズにうるさい。
オシャレな人は、自分に合うサイズを知っています。僕は小柄なので、Sサイズの服を着るべきだと思いました。
そこで、壁にぶつかりました。ウチのお店にもどこのお店にも、Sサイズの服はありませんでした。
仕方がないので、社長にお願いしてSサイズ並べてもらったりして 、僕はSサイズを着られるようになりました。
Sサイズを着た僕は本当にオシャレになったか?
しかし、問題は続きました。
「S」とサイズ表記があるものの、どう見ても大きかったり、ゆるかったりして、ほとんどの服が小柄な自分にはブカブカでした。
欲しかったのは、ファッションブランドのモデルさんみたいなシルエットでした。
乾燥機であえて縮ませたり自分で切ったり、リフォームしたりして、好みの形にしていたものを着ていたのです。
小柄なメンズにとってのオシャレの法則
オシャレの基本は 『体に合ったサイズであること』。
これが大前提だと、オシャレな人を研究する中で導き出すことができました。
Sサイズの服では少しブカっとしてしまうため、満足できません。
いろいろなショップをまわり、小さいサイズの服を探しました。
しかし、Sサイズより小さいサイズの服はほとんどありません。
Sサイズがあったとしても、世の中の服はファッションブランドのモデルのような体型の人をベースにしてあるので、低身長な僕が着るとSサイズでありながら丈が長いものばかりでした。
結局それを切って糸でほつれないよう始末して着る・・・。 結果は変わりませんでした。
どうして、メーカーさんは小さいサイズの服を作ってくれないんだろう。
他社のファッションブランドで「うちのMは細いから小柄な方でも大丈夫です!」って言われても、実際に着ると
「袖が長くてやっぱりMだよ!」と心の中で叫んでました 。
やっと見つけたSサイズの服を、175cmのアパレル店員さんがぴったりってどういうこと?! と思うこともしばしば。
自分が勤めていたお店にも、お店にないメンズブランドにも 、小柄・低身長な僕にぴったりな服を売っていませんでした。
ないなら「XS」サイズを作ってしまえ
我慢できなかった僕は、自分で小柄な男性のための本当に小さいサイズの服のメンズブランドを作ろうと決めました。
Sサイズより小さいXSサイズです。
ボクはお店を辞め、派遣のお仕事をしながら 、独学で服の勉強を始めました。
お店で学べるアパレル業務はお店で習得済みでしたので、実際に工場の手配やこだわれるところ、また切り捨てられるところの整理を行ないました。
専門学校で使うような書籍を取り寄せ、服のデザインを学び、商品企画をできるようにしました。
それは一般的な商品企画。そしてSサイズよりも小さいサイズ、XSサイズの服のです。
そうして、小柄男性向けXSサイズ専門ファッションブランドが立ち上がりました
僕と同じように服のサイズで悩んでいる人はいる。
それなのに、なぜかどのメンズブランドでも手に入らない・・・。
ボクは多くのブランドがSサイズを扱わない理由を知りました。
それは『在庫のリスクと需要がないから』です。
でも、一方的なブランドの都合でお客さんを振り回すのは変だと思いませんか?
だからボクは、小柄男性用のXSサイズ専門でブランドをやる!
小柄・低身長なりに、男として自信を持ちたい!
そして、2009年9月。
いよいよ行動に移す時がやってきました。
自分が着たい服を作りたい想いから始まった僕のXSサイズ専門メンズブランドは、ありがたいことに一部の濃いファンの方々に応援いただくことができています。
ボクよりもさらに小柄な男性がほとんどで、お客様の平均身長はなんと160cm。
こんなブランドはここにしかありません。
通販サイトに、小柄・低身長な男性から応援メッセージが届きます。
もし、普通にMやLを販売するブランドであれば、「レトロピクスを応援しています!」とか「いつまでも続けてください!」とか「レトロピクスの通販サイトを見るのが楽しみです!」とか、言ってもらえないんじゃないかと思います。
他と変わらないアパレルブランドの一つになっていたかもしれません。
レトロピクスは小柄男性向けXSサイズ専門ブランドとして、小柄男性にファッションの喜びを提供できるように今後も活動を続けていきます。
それが、僕の目標であり、やりがいです!
長文にお付き合いいただきましてありがとうございました!